みなさん、問題が発生です。私達のカルテ庫、もうスペースがほとんどありません。もう終了している利用者さんはすみやかに処理をしてください。
先輩、そもそも個人ファイルの中の紙も既にいっぱいです。普段からの書類をどうにかする検討する必要がありますね。
つぶあんこの所属しているケアプランセンターも必然的にペーパーレスの必要に迫られています。つまりは倉庫に書類が入らない問題が発生したからです。そこでケアマネ全員で、紙を減らす工夫について話し合いました。
介護保険証等が更新等で新たに発行される場合等は一度事業所にそれを持ち帰りコピーをとり、すぐに返却をしていましたがそれを止め、書類はタブレットで写真を撮影する事に変えました。
介護保険証だけでなく、お薬手帳や診察券等についても写真で撮影すると便利です。
我が所属のケアプランセンターの伝統で使用していたのが、「訪問確認簿」。利用者宅に1枚あり、ケアマネージャーの控えとして1枚。利用者宅に訪問した事の証明として使用していました。しかし訪問したかどうかは利用票でわかるのでは?という事となり、廃止する事となりました。利用者さんや家族さんから希望がある場合のみ継続する事となりました。
介護保険施設等運営指導マニュアルでは、「運営指導においては、介護保険施設等において作成、保存等が行われている各種書面について、当該書面に代えて電磁的記録により管理されている場合は、ディスプレイ上で内容を確認することとし、別途、印刷した書類等の準備や提出は求めないようにしましょう。」とあります。よって利用者の同意を書面で求めてい文書(アセスメント・担当者会議・支援経過)は印刷をする事を中止しました。万が一の災害等の停電に備え、最新のアセスメントのみ印刷する事となりました。
居宅サービス計画書は利用者さんや家族さんはもちろんですが、サービス事業者に対しても交付しなければなりません。それをしないと運営基準減算となっていしまいます。そして事業所間での計画書のやり取りの時によく使用されているのが、「居宅サービス計画の交付書兼受領書」です。しかし、運営基準上この書類が必要であるという事はないのです。運営指導の確認項目においてもこの書類は出てきません。よって交付したという記録が他にあれば良いものであると考えます。つぶあんこの保険者は代替の記録で問題ないとの回答をもらっています。(ご当地ルールがある場合のあるので、それぞれの保険者への確認は必要かと思います)ただし、その記録がないと交付の確認が取れない為、運営基準減算になる可能性がある為、注意が必要です。
昨今は色々な介護ソフトが出ており、各社そろって優秀な機能を揃えています。その中でも多いのが提供表の連携です。介護支援専門員が月末になり次月の提供表を作成し、印刷し、各事業所へ郵送やFAXや時には持参などして各事業所に届ける作業があります。それがパソコン上で出来てしまうので大変便利な機能です。介護ソフトの中には計画書や担当者会議録に至るまでデータで送信する事が可能なものもあります。一方向かまたは双方向か、連携できる範囲等は介護ソフト会社によって異なります。
介護支援専門員の業務の足かせとなっている事業所間との書類の連携。厚生労働省がその課題を解消すべく「ケアプランデータ連携システム」というシステムを開発しており、それを令和5年4月から本格稼働させると発表しています。それは居宅介護支援事業所と介護サービス事業所の間で毎月やり取りされる6表7表やケアプランの1表2表をデータ連携できるシステムとなっており、業務の負担軽減が期待できます。現在利用している介護ソフトにその機能を既に備えている場合もあるかもしれませんが、そういった機能がない又は連携先が限られているという場合には大変有効です。1事業所あたりのライセンス料は年間21,000円(消費税込み)とされています。また仕様環境においても要件がありますので、「介護保険最新情報」Vol.1109を是非ご確認ください。
・利用者さんからもらう情報はコピーだけでなく写真を活用
・運営基準に定めのない書類を削減してみる
・個人カルテのペーパー化するものを厳選
・介護ソフトの便利な活用(国の新たなシステムにも期待)
一度導入したものを削減していくという事は勇気がいる事だと思います。しかし我々の体力も時間も有限です。令和3年からLIFEが導入され、居宅介護支援においても「感染症の予防及びまん延の防止のための措置」、「業務継続計画の策定等」が義務化されました。(令和6年3月末までは努力義務)次回の改正の時には居宅介護支援においてもLIFEの活用が求められる事になるかもしれません。こうしてわかるように居宅介護支援に求められる事はますます増えているのです。
そのような中では我々の業務の効率化を図る事が必須になってきますから、今からでもぼちぼちと、準備していこうではありませんか?
では、明日も適当に頑張りましょう。「ケセラセラ。」